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SWEET SWEET HOME

SWEET SWEET HOME

ホームステイ

私はホームステイでした。

アメリカの一般家庭で、家族の一員のように住まわせてもらうアレです。



ホームステイといえば、家ではネイティブの英語が聞けて

英語でおしゃべりができて、英語の自然な表現が身につき

あちこち連れて行ってくれたり(家庭にもよるかとは思いますが)

現地での生活に困ったときは、とてもよい相談相手になってくれる。




もちろん悪い面だってあります。

でも、それはお互い様。

たとえお金を払って住まわせてもらっているといっても、

人様の家にごやっかいになっているわけですから

お互い気持ちよく生活するために、多少の譲り合いや協調は必要でしょう。

と、私は思っています。




今回は私のステイ先の話をしたいと思います。

あくまでも私のステイ先なので、こんな事もなきにしもあらずか

程度に留めて置いてください。



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私のステイ先はアパートでした。正直驚きました。

ホストママと娘(10さい)の2人暮らし。

メキシコ系アメリカ人で、ホストママのママが幼い時にアメリカへ移住してきたそうです。

後々わかったことなのですが、ホストママには子供がもう4人いて、

みんな既に独立して家を出ているのです。




ママは基本的に私の生活にはほとんど干渉しませんでした。

夜遅く帰ってきても何も言わず、その後にシャワーに入ったって構いません。

話したいときは話し相手になってくれるし、教会の礼拝にも行きたかったら連れて行ってくれました。

あちこち旅行へ行くタイプのママではなかったので、どこかへ連れて行ってくれるという事はありませんでしたが

ママは私が落ち込んでいるときは、励ましてくれたり

毎日おいしいメキシコ料理を作ってくれたり

大好きなテレビショッピングでステキなアクセがあると

私を呼びよせて見せてくれ、どんなにこれがお買い得か熱弁してくれたり(笑)。

クリスマスシーズンには、一緒にショッピングに行って

その時私が見て試着もしてみた服を、こっそり買っておいて

クリスマスに私にプレゼントしてくれたり。

いろいろな楽しい思い出があります。



共同生活のうえで、ママに合わせたことがいくつかありました。



うちのママは、多分いろんな生徒を見てきているためか

スパッと自分と生徒との生活上のラインを引く人でした。

自分で買ってきたものを入れるために、冷蔵庫は自由に使っていいけど

私は朝・夜ご飯以外は一切家にあるものは食べられませんでした。

水もです(水道水はOKだけど、カリフォルニアの水は本当においしくないです)。

ホストママはとてもキレイ好きで、それは私専用に与えられたバス・トイレの掃除にまで指示がありました。

毎週1回の掃除はかかさず、朝起きたら必ずベッドメイキングをし

2週に1度は部屋の掃除機をかけること。

掃除嫌いな私にはかなり面倒なこと。汚くなったら掃除したらいーじゃん。

と思いましたが、ググッと我慢して毎週土曜か日曜日にやっていました。

人間不思議なもので、そのうちそれも慣れてきて、全く苦痛に感じなくなりました。

毎週の掃除を指示する割には、その洗剤は自分で買ってきてね。とか。

ちょっと納得いかないこともありました。



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なんだかんだで10ヶ月間お世話になったここのママのステイ先。

一つだけ、今でも忘れられない大きなトラブルにぶつかったことがあります。

それは



やはりアメリカ??金にうるさい。金にがめつい。

こればかりは本当に悔しくて、いやな気分になりました。



私のホストママは、生活費を稼ぐためにホームステイを提供している人でした。

だから、この毎月の収入はママにとって生活を左右する大切な収入源なのです。



事が勃発したのは11月あたりでした。

私とママで、ホームステイ代の話になり、その時私は口を滑らせて

私が学校に毎月いくら払っているかを言ってしまいました。

ママは、私が学校へ払っているお金全額が自分に支払われていると思っていたらしく

その差額に眉をしかめていました。

私にとっては、資本主義だもの、そこで利益をとるのは当たり前。的感覚。

でもママは納得がいかなかったようで

何でも学校からステイ代がもう2ヶ月も滞納している。と、私に話し出しました。

その前から、支払が何度も遅れたことはあったけど滞納はなかったらしく

そのとき既に、ママは娘夫婦から2か月分のお金を借りていたそうで

そんなこと知らなかった私は、冷たいようですが「そうなんだ・・・」としか言いようがありませんでした。

私は既にステイ代を留学会社に一括前払いをしているので、私はどうしようもできないんです。



私は既にステイ代を支払っているものの、ママの手元にお金が入っていないなんて

なんだか気分的に住みにくい感じになり、その一週間後ママにその後を聞いてみたらまだ未入金とのこと。

学校に問い合わせてみたのかきいてみると、問い合わせしていないという。

そしてママは、私から学校の担当者に支払ってもらうように言って欲しいという。

自分で言えばいいのに。

「私が言うのも効果的だけど、ママからも言わないと効果半減だよ。」と言うと

ママも電話をしてみるとは言ってその日は終わった。



結局次の日、学校の担当者に言ってみたが、担当者すら状況が把握できないらしく

お金を管理している本社(サンフランシスコ)の校長しかわからないという。

校長は出張で来週にならないと戻らないという。

「メールを出して、直接問い合わせてみるといいわ。」と、校長のメルアドを教えてくれた。

電話もメッセージを残し、本社へ戻り次第電話をもらうようにしてもらった。



ここらへんから、お金の泥沼化に発展していく。。。。



電話はかかってこない。

メールを出したら、数日後のその返事はまるで見当違いの内容で、話は何も進まない。

だからまた違う文面でメールを出す。

そのメールも効果を強めるために、ママの友達で前に私の学校の人事を担当していた人に

校正をお願いしていたものだから、返信されてくるまでいちいち時間がかかるのです。

ママはママで、自分の手は汚さず、全部私にやらせていることがわかってきた。

「日本人は強くはっきりと物事を主張できないでしょう。ダメよ。はっきり言わなきゃ」

というわりに、やっと校長からママへ電話がかかってきたときのママってば

とても丁寧に、肝心なことを遠まわしにきいている始末。

当然日本の留学会社と現地のホームステイ斡旋会社も巻き込んでの騒動に

なんだかんだで1ヶ月が進展ないまま過ぎた。



クリスマスちょっと前。

ママ「suminy、ステイ代を直接払ってもらえないかしら」

suminy「私は既にエージェントに全額前払いしているからできないよ。ここで支払ったら二重払いになるもの」

ママ「でももうお金がないの。娘にはこれ以上借りれないし、
   ここは家賃を3日滞納したら出て行かなきゃいけないのよ。
   それにクリスマスも近いのに、これじゃ子供達にプレゼントも
   買ってあげられないわ。」

suminy「ママ、それは私じゃなくて学校に直接尋ねるべきだよ。私も学校とエージェントにまた話してみるから」




その場は一件落ち着いた。




結局、校長の度重なる出張と連絡不精で年末になりました。

住み心地の悪いことこの上ないまま、この問題は年明けに繰り越される雲行き。

年末はNYへ行く予定だった私は、思ったより準備に時間をとられ

バスの時間ギリギリに家を出ることになった。

時間がないっつーのに、「行ってきます!」と私が言ったとき



ママ「suminy、出かける前に今月のステイ代もらっていいかしら」

suminy「払えないよ。私はもう全額払ったって言ったじゃない」

ママ「でもそれじゃぁ私たちは出て行かなきゃいけなくなるわ。suminyが帰ってくる頃には、ここのアパートには住めなくなっているわ」

suminy「ママはそれを学校に尋ねるべきよ。どうして私に言うの?」



そんな会話に見かねた、ちょうど遊びに来ていた、ママにお金を貸している娘夫婦の旦那様が話しに入ってきて

旦那「ママ、あなたが直接学校に聞くべきだ。それじゃ彼女は二重払いになるだろう」と一言。

もう時間がなくて切羽詰っている私と、

お金を払ってから行かないと、帰ってきた頃には家を追い出されているかもしれないという不安と

納得のいく支払いではないのに、払わなきゃいけない苛立ちと

私の言っている事に、賛同してくれた旦那さんの言葉の嬉しさが

ごっちゃになって、部屋に戻って泣きながら小切手に700ドルって書いた。

だって、ここで行きのバスに乗り遅れたら、私のNY旅行はボツ。

次のバスではもうNYでの年越しに間に合わないのです。




そう。私が書いた700ドルは、私が学校に支払っているお金。

ママは毎月650ドル学校からもらっていた。

前述の私が口を滑らせたことによって、ママは今回700ドル要求してきたのだ。

そのかわり、誓約書を紙面でかわし、学校に要求中のステイ代未払い金と

その残金が学校から私に支払われた場合、全額私のものである。

という内容だった。その内容に私、うまくごまかされているなって感じていた。

でも、なによりもNY行きのバスで頭がいっぱいだった。

こんないやな思いしてお金まで払ったのに、バスにまで乗り遅れたらシャレにならない。




ママに小切手を渡すとなんとも嬉しそうで、今までの厳しい雰囲気も変わり

私を公共バスのバス停まで送ってくれた(バス停、若干遠かったんです)。

しかしそんなもん、への河童。

確かに送ってもらえないよりはいいけど、あなた、長距離バスのターミナルまでその車で送ってよ。

アナタのせいでこうなってんだからさ。とおもったものでした。



バスの中では思い出すたびに悔しくて、やり場のない怒りをバスの窓ガラスにガンガンぶつけていたものでした。



いろいろあったけど楽しかったNY旅行から帰って数日後、学校から無事に全額返金されました。

もちろん、ママへ未払い分の3か月分のステイ代も。

納得イカンが結果オーライ。

その旨をママにも報告したら、喜んでくれたもののその次の言葉が

ママ「suminy、これで誓約書通りあなたは私に今月のステイ代は払わなくてていいわよ。私は700ドルもらっておくわね。

   だって、誓約書には学校からの返金があったときには、suminyに50ドル返金しますとはかいていないでしょう?」だった。



唖然。

あの時、なんだかどこか上手くごまかされている気がしたのはコレだったんだ。



当月から、私が直接ママへ毎月支払って、残りの月を住まわせてもらうことに話はなっていたんだけど

私は650ドルのつもりでその話をしていたから、そのことをママに話した。


ママ「私がsuminyのご飯作ったり、相談にのったりしているのよ。ケアしているのは学校じゃなくて私なんだから
   私が全額もらうべきよ」

suminy「ママ、学校は私にステイ先を斡旋してくれたり、問題が起きたときにはホストファミリーとの間に入って
    話し合ってくれるのよ。50ドルはそのためのお金だと私は思っているよ。
    もし、何か問題が発生して私がここに住めなくなったら、ママは私の次のステイ先を斡旋してくれるの?」

ママ「・・・なるほどね。それは一理あるわね。でも、suminyをケアしているのは私だから、全額もらうわ」



と、私の意見に納得しているのに、ガンとして譲らないママ。

それなら残り2ヶ月しかないし、友達のとこでシェアさせてもらおうと考え

数日後、ママにそのことを伝えた。

ら、ママは静かに怒った。



数日後、ママがその理由を話してくれた。

理由はこうだった。



私があと2ヶ月住むといったから、他校のステイ受け入れをとりあえず断ったそうだ。

今、私に移られては生活できない。と。

確かに、言い合ったあの時に私が出て行くことを伝えず、後なって言った私も悪かった。

言い合いになったものの、ママはsuminyは700ドルで納得したんだと思ったに違いない。


結局、もう1ヶ月いることになったsuminy。

その間にママは次の学校と契約を交わし、そこの生徒を受け入れる形にすることになった。

その月も残り1週間となったある日、ママに次の生徒の話を聞いてみた。


ママ「まだなのよ。まだ、学校に登録していなくって。困ったわ。

   登録するには、部屋の写真をとらなきゃいけないの。だって今suminyが部屋を使っているから写真とれないじゃない?」


・・・私のせいかよっ!

普段からママの言いつけどおりきれいにしているんだから、そのまま写真をとっても

全く問題なさそうにみえるんだけれども、一体どこが不満で写真を撮らないのか全く不明だった。


その7~10日後、急きょ私は帰国しなくてはならなくなったので

最後までそのママのお宅にホームステイして帰国してきた。

結局次の生徒が決まらないまま・・・。



それにしても、本当にビンボーすぎる。。

多少滞納されても生活できるくらいの貯金はないのかね。

あったのかもしれないけど、使いたくなかったんでしょうかね。

何より、お金のこととなったら本当にがめついという印象です。

額的にはたいした大きな金額の差ではないので(50ドル)、

納得いかなくても、最終的にこっちが折れたくなるくらい

お金の事に関しては、意地でもくらいついてきます。

でもそういうのは、たとえ小額でも人として納得いかないですよね。

ママは悪い人ではないのですが、さすがにあの時はオニと思いました。

私の両親にも散々相談しましたが、母に言わせると

「全く良いホストマザーじゃないじゃない」 と。




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私の友達のステイ先も、いろいろとありました。



生活レベルが中の上な家庭でも、もちろんステイを提供しています。

友達の I ちゃんトコは、ママが韓国人、パパがインド系アメリカ人でした。

だからママはネイティブではありません。

でも、娘が学校で日本語を選択したそうなので、日本人をメインにステイの提供を始めたそうです。

お料理がとっても上手でみんな良い人たちだったそうです。

夏には庭のプールで泳いだりもしていたそうです。




生活レベルが上の家庭にステイしていたYちゃん。

他にも2人の生徒を受け入れていて、仲良くなったそうです。

ここの家庭は共稼ぎで、ママがテレビ局のディレクターをしているそうです。

あのアメリカではニュースにまでなるほどの人気番組「アメリカンアイドル」の

撮影風景を見学させてくれたそうです。イイデスねー。

ここの家には5歳と9歳の男の子が2人いて、それはそれはきかなかったそうです。

友達は思い切り蹴飛ばされて、腕に大きな青たんをつくっていました。

ある日、Yちゃんが学校から帰ると彼女のカメラが壊されていたそうです。

犯人はわからずじまいだったけど、数日前に長男坊やが興味深そうに

Yちゃんの持っていたカメラを触って、「貸して」とか言っていたそうなので

長男坊やが怪しいとは思っていたそうなんですが、証拠がないのでホストペアレンツには何も言わなかったそうです。

すると、正義感あふれる(?)ステイ仲間の大阪からの男の子がホストペアレンツに

長男坊やが怪しいと言ってしまったらしく、証拠もないのに息子を疑われた彼らはとても怒り、

その彼は、特にホストマザーにかなりきつく言われ、家にいられないほど嫌われてしまい

早々に次のステイ先へ移って行きました。

共同生活をする上での、一定のラインというのは難しいものです。




Nくんのステイ先は、ただ「汚い」のひとことでした。

ダニらしきものが大量に発生している部屋を与えられ、一晩で数箇所も食われてました。

その家庭、よくステイ先になれたものです。

Nくんから、ステイ先の交換の申し出があった次の日には、学校の担当者がその汚い状況を確認しに行っていました。

そしてここのママはどうも、勝手に生徒の部屋に入り込んでゴソゴソチェックしているようで、

しょっちゅう物の位置がずれていたり移動していたそうです。



他にも話だけでは、金だけが目当てで、全くと言っていいほど生徒をケアしないファミリーもいると聞きますが

そこらへんは学校にもよるのではないかとも思います(不確かですが)。

少なくとも、私の通っていた学校は一定基準にクリアしたうえ、ホストファミリーになるための

規約のようなものを守れるファミリーにだけ生徒を斡旋するようにしていましたので

極端に変なステイ先はなかったようです。

だからこそ、ダニの苦情を受けたとき、学校は次の日にその家を見にいったんでしょうね。

契約前に気づけよ・・・てな感じですが。


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基本的な生活スタイルはある程度の妥協や協調が必要なホームステイですが、それも発想の転換です。

そういう生活を体験してみるのも楽しいですし、極端な制約でなければそのうち慣れます。

それもまた自分にとって、将来の大きな糧に繋がる可能性だって大いにありますし

何よりも、いつも自分のことを気にしてくれている心強い「誰か」が現地にいるということは

なんだかんだ言って心強いものです。

ママやパパが「良い環境を作ろう。良いホストマザー(ファーザー)になろう。」と心がけていて

それが伝わってくるようなら、まずはOKではないでしょうか。





いろいろありましたが、と、私は思います。






*** 随時更新していきます。またキテネ♪ ***



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